PEOPLE 先輩社員紹介
04営業・積算
大型物件を1週間で見積もる。
検算してビシッと合ったら、とっても気持ちいい!
高層マンション、複雑な病院設備、
見積もる相手は簡単じゃない。
藤本は一般事務で入社したが、その後、積算に異動して数年になる。当初は、価格など数値の入力から始めて、今では技術部の給排水・空調・消防設備工事に関するもろもろの工事見積りを担当し、申請書類まで準備する。ある意味、当社の収益を守る要だ。そして、対象案件は住宅などの小規模なものにとどまらず、20階建て93戸の高層マンションや各種の工場であり、病院や高齢者施設など複雑な工事案件にも及ぶ。
「どっちかというと、大型物件が多いですね。マンションなんかだと、システムキッチンはセットだし、蛇口や鏡、水栓などは一つずつ。それらを戸数分掛け算すればおおよそは済むんですけど、病院なんかはMRIや透析など特殊な設備があってね。それらは専門会社さんが担当なんですが、それ用の配管設備などについては私たちの仕事。知識も要りますよ」。
積算ソフトを使う。
メーカーに見積りを取る。
慣れるまで2年かかった。
一般事務の頃の請求書業務ならただただ入力するだけだったが、積算になってからは、積算ソフトを使って見積提出用と原価管理用に分けながら見積りを考えることになった。
「最初は、営業から物件に関する機械、機種の見積り情報が品番まで入って来るので、それを指定のメーカーさんあるいはこちらで選んで見積りをお願いするんです。大きい案件だと、空調、換気、水道って20項目くらいに分かれていて細かい設定がありましてね。最初は、えーって思いましたよ。メーカーに電話してくれって言われるし、相手に聞かれたってわからなかったりするし。そういうときは、『もう、こんなん聞かれたんですけど、どうしたらいいですか?』って上司に聞いては対応してね。慣れるのに2年ぐらいかかったかな」。
藤本は、そもそも算数が苦手だったらしいが、さすがに今は何とかなっていると笑った。
見知らぬ機械が興味深い。
1週間かかった見積りが完璧に。
この仕事、面白くなってきた。
藤本は、何か見知らぬ機械の情報を入力しながら、「これは何だろう?」と思うと、早速ネットで検索するという。
「はっはぁ~ん、こんなんがあるんやなって。それが分かったりすると、意外と面白かったり、勉強になりますよね。まぁ、さすがに機械のスペシャリストってわけじゃないですが、興味もなくはない。それに、積算というのも、けっこうな見積りだと1週間くらいかかったりするんだけれど、検算して、それがビシッと合ったりするととっても気持ちいいんですよ」。
そして、作った見積りを元に物件が受注になり、利益が出たと聞くと、ああ見積りをやっていて良かったと思う。また、逆に赤字となったら、何が悪かったかなぁと振り返ってみるらしい。
「やっぱり、大事なのはいかに正確かってこと、そして適正価格かってことですね。それには、メーカーさんを大事にしないとね。私、依頼したら必ず電話するかメールしてますよ。上司にも、苦手なメーカーさんが相手だったら、『藤本さんお願いっ!』って、頼まれちゃいます(笑)」。