PEOPLE 先輩社員紹介
03メンテナンス・管工事
緊急事態をアイデアで乗り越える。
その現場感で、多様な管工事を支える。
最悪は水漏れ。
でも、応急処置を施してでも、
絶対にその場で止める。
井上が対応するのは、何しろ緊急事態だ。突然のトラブルにお客様が電話口で叫んでいても、とにかく冷静に事実を確認しておおよその対応をイメージし、可能な準備を急ぎ整えて出動する。 「やっぱり、最悪は水漏れですね。病院で、患者さんのベッドの上の天井から水漏れなんてもう緊急事態ですし。集中豪雨で浸水してしまった病院では、地下にあったポンプが止まってしまって設備はもうアウトですから、修理が終わるまでは屋上のタンクに直接水を上げるっていう緊急対応も取りましたよ」。
また、こんなトラブルもある。アパート3階の個人から、天井から水漏れだと電話が入った。ところが、上の4階は空き部屋で、なんと5階から漏れていたのだ。こんな問合せが月に60件くらい。そこにメンテナンス部10人が対応している。原因は、管詰まりだったり蛇口が壊れていたりいろいろだが、とにかくアイデアを出して応急処置を施す。ただ、資材が必要でその場で治せないこともあり、最悪、元栓を止めることもあるという。しかし、これだけはやる。何としても絶対に止めるのだ。
そして、工事の助っ人というミッションの元、
チームとして全面協力する。
ただ、こういった個々のトラブル対応は、井上の仕事の3割程度だ。もう一つ、技術部の設備工事のヘルプという重要なミッションがある。技術部は給排水・空調関連の工事部門なので、その実際の施工に職人として入るのだ。
「今、実際にうちのスタッフ全員で対応しているのがリゾート、和歌山マリーナの改修工事ですね。毎年、正月明けに2週間程度休業して、娯楽施設、ホテル、温泉施設を改修するんです。今年は、いつものメンテナンスで温泉のろ過装置の入れ替えなどを実施して、新しい炭酸泉を増設することになっています。毎年そういった計画に基づいて進めていますね」。
このところこういった工事が並行していくつも動いていて、その間にも前述の緊急事態が入ってくる。
「もう緊急対応は絶対しないといけない部署なんだと思ってますけど、この工事の助っ人対応っていうのも結局緊急でね。でも、やっぱり、お願いしたらみんな来てくれるし、逆に言われたら行こうっていう気持ちにもなる。そんなチームということで協力し合えるからできるんですよ。今のメンバーじゃなかったら、できてないかもしれないっすね(笑)」。
メンテナンスはバンドーの主軸、
FMという新たな指針の元で再構築される。
このメンテナンスという役割は、バンドーの中ではメンテナンス部が実行部隊だが、それを指揮する窓口のFM部やオフィス環境などを整える快適環境部という部署もある。これらは創業以来重視してきた「アフターメンテナンスでお客様の信頼を得る」という経営方針の主軸を担ってきた部門で、お客様のお困りに直接的に対応して、顧客重視という考え方を身を持って貫いてきた部署と言ってもいいだろう。そして、これらの部門は、業務自体が重なる部分も少なくないため、いずれファシリティマネジメントという施設全般のメンテナンスをさらに快適に仕上げていく部門として統合する予定だ。したがって、これから展開される“ワンストップ”戦略の下で、重要度はさらに増していくに違いない。