PEOPLE 先輩社員紹介

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電気工事・施工管理

電気の面白さにハマった男、
技術と人間関係を磨いて施工管理を磨く。

電気部 主任 小山祐希

工場の新築を相手に、
初の大型電気工事を仕切る。

2021年、小山は関連会社の東亜電設と一緒に一仕事を終えた。機械メーカーの新築工場3棟の電気工事を更地から立ち上げたのだ。1棟が30m×30mという規模で億単位の工事になった。工場というのは、動力設備がとても多いので相当の電力量を必要とするが、ここもキュービクルという大型電源を据え付け、屋内配線を仕上げて照明を付けた。
「工場の電線はむき出しなので、どう見せるかを意識して配線を等間隔に徹底的にきれいに整えるのがポイントです。施工図面は私が担当したんですけれど、例によって設計図が不備だらけなのでそこを慎重に検証しながらでね。これがバンドーの強みなんで、手は抜けません。でも、今回の課題はそれよりも見積りでして、技術的に考えてどう資材を選んで利益を出すか、けっこうズシッと責任を感じた仕事でしたよ」。
やはり施工管理という立場だ。品質、工期とともに収益にも目を光らせる。いわゆる工事全体の管理力が問われるのだ。

初めて自分で配線した時。
パッ!と電気が点いて、もうたまらなかった・・・。

小山には、この仕事を始めるきっかけとなった出来事がある。
「10年前のこと、もう衝撃的でしたね。自分がつないだ配線で電気がパッと点くなんて、ビビッ!ときて、もう面白くて完全にハマってしまった。その時、ガス給湯器の取り換えやってたんですけど、オレはもうガス屋じゃないって!すぐに電気の資格取ろうと決めたんです。でも、元々普通科だったんで、アンペアって何?ってレベルでね。けっこう、勉強しましたよ。それで、第二種電気工事士を取って、転職したんです」。 小山は、電気の仕事を始めて毎日が楽しかったという。ただ、もちろん失敗もある。
「まあ、ブレーカー切らずに配線をそのままぶちって切って、ボーンと爆発したんです。電気メーターは線の抜き方に順番があるんですけど、それを誤った。過剰な電流が流れて、もう冷蔵庫とか洗濯機とか家電が全部壊れてしまいましたね」。
保険で解決したものの、けっこうやらかした小山だった。しかし、電気の仕事は相変わらず好きだったという。

技術を磨く、同時に人との人間関係づくりを磨く。
管理者はそこだ。

そして、小山は、先輩に教えてもらいながら技術を磨いていった。しかし、自分でやる分には良かったが、仕事が管理する役割にも広がって職人さんと組み始めた時、つまづいた。
「最初、仕事なんだから当然って感じで接してたんですよ。もうコミュニケーションなんか取れるわけなくて、まったく進まなくなった。心底困りました。そこで気付いたんです。これじゃいかん、相手のことをもっと考えないとって。そう叱ってくれたのが前の会社の社長でね。自分の思いのままで進めるな。いろんな声を聞いて周り見ろって、教えてもらった。その時は大嫌いだったけど、今はほんとうに感謝してます。以来私は、職人さんには現場に来ていただいているという姿勢ですよ」。
小山は、ここで一皮むけた。そして、工場の電気設備工事を仕切れるようにもなったのだ。
「やっぱり、自分の描いた施工図通りに出来上がるというのは気持ちいい。しかも、皆のおかげでここまできた。嬉しいですよね。まぁ、とはいえ私がやりたいのは、シャンデリアがあるような結婚式場とか意匠が凝ってる方でね。それを改修じゃなくて、新築でやってみたいかな。もちろんその時は、1級電気工事施工管理士になってるはずです(笑)」。

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