OUR ADVANTAGE 技術力の特徴
“技術のバンドー”は私たちの魂。 “確実な仕事”は私たちの伝統。本社統括部長 榊 將行
創業社長は、「資格を取れ」と号令をかけ、技術者の育成に力を尽くした。
以来、バンドーの技術へのこだわりは人並みではない。何しろ、施工図の精度がずば抜けているのだ。
私たち技術者のその実力は、いよいよ高く評価されている。
設計図から施工図へ、
お客様の“期待と要望”を現実にする。
私たちは、お客様から設計図をいただいてそれを施工図に展開して工事を進めるわけですが、さすがに現実の工事を前に設計図を鵜呑みにはしません。つまり、設計図の意図を汲みながら、実際の工事場面に反映できるよう技術的な補正を施すのです。分かり易いところでは、配管が通るか検証して穴の口径を修正し、その際にも後々のメンテナンスを踏まえて配管の間に手が入るよう整えます。また、工事を円滑に進められるよう手順をシミュレーションしながら施工図の精度を上げていくのです。私は、そもそも設計図というのはお客様の期待と要望を可視化した図面だと考えるべきで、それを現実の中で実現させていくために設計図を掘り下げて施工図を描くという姿勢が大事だと思うのです。そして、施工図の中にお客様のニーズがすべて盛り込まれるよう、日々の打合せの中で探っていくことさえ必要だとも考えています。そうやって工事を進めてこそ仕事は確実なものになり、お客様の満足が達成されるようになるのです。
高品質の肝「着工前打合せ」こそ、
技術力の証。
そこで、私たちは、いただいた設計図を徹底的にチェックする「着工前打合せ」を必ず実施します。前述のような課題や、メンテナンスを前提に必要な観点なども加えて検証するわけです。また、会議室の空調なら、入った人の数による温度上昇や日の当たる最上階を考慮した能力になっているのかも見ていく。そして、注意しなければいけないのが、バイパスです。要は、機器が動いている時を想定して設計されていることもあり、必要な保護設備を考慮する必要があるんですね。こういった点を事前にすべて洗い出して致命的なミスを防ぐことが大切で、そのために私たちは設計図に戻って確認・検証し、その上で施工図へ展開しているのです。もちろん、これらの修正点はゼネコンや建築事務所に報告するわけですが、このサジェスチョンがお客様には圧倒的に支持されており、私たちへの高い信頼につながっているのです。
“技術のバンドー”は
確実な図面を描く力にある。
ただ、「着工前打合せ」は、まったく時間のない中で行なわざるを得ないため、問題点を洗い出すにはスピードが欠かせません。そこで必要なのが、技術的な直感力……図面を見た瞬間、工事の様子を想像できて、あ、これは収まりが悪い、これでは機械の能力が足りないと感じ取れる力です。では、その力を養うにはどうすればいいのか……それはやはり、くり返し、くり返し自分で図面を描くことでしょう。その中で個々の技術を自分自身の身体に入れていく、そうやって身に付けるのです。私たち独自の技術力の源泉は、そんな図面づくりにこそあるのだと思います。そして私は、技術者ならこのようにすべてにおいて「最短」を大事にすべきだと考えています。そうやって自分の時間を創り出し、より多くの工事の不具合の原因を見つけて正すのです。その実績がゼネコンや設計事務所に認められ、一層の信頼を得ていきたいと思います。
有資格者になる。
それは、信頼される技術者の証。
そして、もう一つ。欠かせないのが資格です。私の最初の師であった創業社長は、社員全員に対して資格を取れと言い続けていましたし、以来、それは当社の伝統となりました。やはり、特にお客様のユーザーや技術者から認められるには、工事そのものに自分自身の名前が刻まれることが大事で、それには「これがオレの工事だ」とプライドを持って言える立場になるのが一番です。それまでは、設計図を描き続け、現場をよく知り実力を付けながら自分のポリシーを掲げられるようになり、たまにはお客さんからガツンとやられもして、それを糧にポリシーをさらに磨く。そして、取れる資格はどんどん取って行って、当社のスローガンでもある「確実な仕事をこなす」技術者を目指してほしい。10年経てば、きっと有資格者にふさわしい技術者になるはずです。それまで、私たち先輩は、ずっとあなたを見守り、育てていきます。